2013年11月07日
フラッシュバックを考える

2002年、私が釣りを始めて間もなく発売されたこの「フラッシュバック」
今までそれなりに釣ってはきましたが、
今日はこのルアーについて今の私なりに書いてみます。
発売当時はただ沈むペンシルという認識しかなく、
動かし方もスピードは多少調整するものの、
基本的にはファットサムと同じようなドッグウォーク1本やりでした。
「こんなルアー、ファットサムがあるのにいる?」
ピンとこないなりに、たまに使っていた琵琶湖での秋口の夕方でした。
「フラッシュバック」に1投に1回の怒濤の好反応という場面に遭遇します。
「ファットサム」に付け替えると10投に1回ほどの反応です。
色?と思いましたが、何色を投げてもだいたい同じような結果でした。
「ん~ちょっとした水深の違いや動きの違いでこうも違うのか?」と不思議に思ったものです。
当時、さっそく「フラッシュバック爆釣」というサムレポートを送り、
あまりのうれしさに歌まで作りCD化というお調子者ぶりを発揮しました。

それからというもの、無知識というのはある意味おきて破りの釣りです。
真冬だろうとどこだろうと、いつも「フラッシュバック」を投げ、
そしてこれが運良くたまに釣れたのです。
「真冬のフラッシュバック爆釣」レポートです。
そして月日は流れ、ブログなんぞを書き始めて1年が過ぎた、これまた秋口の夕方でした。
湖西でのウェーディング中のあの事件。
これまで私が釣った最大の大きさのバスは59cmでしたが、
それよりなんと一回りも大きいバスが「フラッシュバック」で釣れたのです。
興奮しハアハア言いながら写真を撮ろうと岸に向かったその時、
それまでおとなしかったバスが急に暴れ出し、想像してなかった力で手からはずれます。
そしてくわえていた「フラッシュバック」もはずれ・・・これが「幻のロクマル事件」です。
ブログには書きませんでしたが、社員Aには現場で一部始終を電話しましたね。
そもそも正確に計測した訳でもないですし、写真もないのでなんとも言えませんが、
釣ったのに、かなりブルーな気持ちで帰宅したのを覚えています。
そしてSF60の釣りに出会います。
そもそも当初は発売する予定のないルアーだったそうで、
サム山岡さんが自分で遊ぶために何個か作ったとお聞きしました。
その一つを分けてもらい「サムヒロタ」として、時々使っていたのです。
最初はシロート目にはなんとも頼りない動きに見えましたが、
ところがどっこい肝心な所で不思議とビックバスを私に連れてきてくれたのです。
サムバイブやチャンクなどと違い、
散ったバスを寄せてくるようなアピール度はやや弱いとは思いますが、
とにかくスレに強いんです。
最初から使うようなルアーではなく、
まさに「困った時の最後の切り札SF60」といったルアーになりました。
そしてこのSF60でのストレートリトリーブで釣れる動きを観察していくと、
「フラッシュバック」にある共通点を感じたのです。
どちらもリップは無く、固定重心なだけに流れに対しての動きが敏感です。
流れの変化でスライドしたり、フラフラしたり「食わせ」の間を作ります。
案の定、SF60をフラッシュバックのように表層でドッグウォークさせても釣れましたし、
「フラッシュバック」をただ巻きでスローに引いても釣れたのです。
先日の福井の川で釣れた「きれいな川鱸」ですが、この経験をふまえ、
実はあの時私はフラッシュバックはあまり動かしてないのです。
アップクロスに投げ、流れに任せて流し、
ここらで食うかもという所でU字を書くようにテンションをかけ、
後はその流れを受けた「フラッシュバック」が勝手に動いてくれて流芯際で釣れたのです。
まさにしてやったりでした。
「フラッシュバック」のドッグウォーク1本やりだった私も、
SF60の釣りに出会い、少しは視野が広がったのかもしれません。
しかしながら2003年頃、
社員Aに「琵琶湖が大荒れの時に「フラッシュバック」に出る釣りを経験しておいた方がいいよ」
と言われたのを覚えていますが、未だにそれは経験出来ていません。
さ~て行くぜ! と言いたいところですが、
情けないことにこの私、昨日から風邪をひいてしまいダウンしてます。
月曜日の釣りで、雨が完全に上るのを待てばいいものを、
「え~い待ってられん」と岸を歩き、湿った身体に強烈な北風を受けながら、
大荒れの琵琶湖に「フラッシュバック」を投げ続けたからでしょうか?
あ~情けない
Posted by ゴッキー at 12:12
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