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2013年06月27日

ファットサム

ファットサム

「ファットサム」
果たしてこのルアーの本質を、私はどれほど理解して使っているのだろうか?
おそらくまだほんのさわり程度だろう。

ファットサムを理解するうえでサミーとザラは欠かせない。

ラッキークラフトのサミーが
サム山岡さんのファットペンシルを原型に作られた時の話。

その昔、サム山岡と書かれてあったハンドメイドのペンシルを
当時の下野正希さんと加藤誠司さんというプロが使っておられたそうだ。

特に夏から秋にかけてえらいよく釣れるルアーで
サムをサミーという愛称で呼ぶようになった。

そして下野さんと加藤さんがサム山岡さんに直接
「山岡さんのルアーを原型にしたプラスチック製のルアーを
ラッキークラフトに作らせて下さい」とお願いしたとある。

その時のサムさんの答えは
「僕のルアーの動きをプラスチック製で本当に出せるのか?」だったそうだ。

それで完成したルアーをサムさんに見せ
「これは間違いなく自分のルアーの動きや」とお墨付きをもらい
ラッキークラフトとライセンス契約を結び誕生したのがサミー。

と下野さんの昔の本にそう書かれてある。
やっとザラに勝るとも劣らない動きが出せるルアーが出来たとも。


さて、こんなわずかなエピソードを聞いただけでも
なんとも奥が深い話じゃないか。

私はファットサムはもちろんザラもサミーも使った事があるし
その全部で釣った事もある。レッドペッパーなんかでも釣った。

確かにそれぞれの動きは微妙に違うというのは多少理解できるが、
「だからどうなん?」って感じなのだ。

そもそも下野さんと加藤さんという相当の達人方を
そうまでして突き動かした理由はいったいどこにあるのだろうか?

そんな達人方なら、それっぽいルアーは作れるんじゃないのか?
ルアーとはそんなにも繊細で微妙なものなのか?

ルアーなんてよほどへんてこなルアーでない限り
それなりに釣れるというのもルアーの本質をついているとも言える。

しかしながら、ほんのささいな違いで
釣れるか釣れないかが大きく左右されるというのもルアーの本質だろう。

しかし、本来もっと釣れてたのに2~3匹釣れて「このルアーは釣れる!」
と言っているのかどうかなんて
同時に同条件で使わなければ解らないじゃないか。

そう、今の私には到底理解出来ない領域が確かに存在するのだ。

幸い達人方と接する機会に恵まれている私だが、
ああしてこうしてなどという具体的な話などは聞いた事がないし
そもそもそんな話はされない。

ただ「達人方はこの違いとその意味するところを見抜いているのだ」という事だけは
接していてひしひしと伝わってくるのである。

私がまだまだ初心者の域と言っているのは別に謙遜などではない。
残念ながら正直そうなのだ。

半世紀以上も生きてくると、今までのそれなりの経験と照らし合わせ
自分の釣りが現在どれほどのものなのかぐらいは解るのものだ。

私のキャストやフッキングなどは誰の目からみても下手なのは解るが
それらは努力次第でいずれは克服できるだろう。
私が感じるのはそういった技術の話ではなく、もっと釣りの根本的な何かの話なのだ。

とにかく未だに目の前に大きな壁のような物が立ちはだかっている。
不思議なことに、やればやるほどそれが大きくなるから厄介だ。

いったい達人方の頭の中は、何を考え何をどうしようとしているのか?
一度覗いてみたいとも思うが、やっぱり見たくないような。

それを自分で見つけて行くことがバス釣りの面白さだと思うからである。

ファットサム




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Posted by ゴッキー at 12:11 │sumlures

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