つる 2

ゴッキー

2015年08月11日 12:16



今回の釣りから帰り、妻に写真を見せたんですが、

「なんなん、みんな若々しくシュッとしてはるな~
なんであんただけ「きこり」みたいなん」

「なんか、1人だけ「おじいちゃん」が混じって、
迷惑かけたんやろな~聞かんでもわかるわ、ほんま気の毒やわ~」

くやしいですが、さすが妻です、モロにあたっています。
まさにその通りの釣りでした。

打ち上がって行くと、次々に現れるポイントの数々。
私を先頭に「どうぞ投げてください、あそこはおいしいです」

「いやいや、私のことはおかまいなく、みなさんどうぞ」
「まあまあ遠慮せんと、今日はゴッキーさんに釣ってもらわんと」

ご存じのように、みなさんダンディーでやさしい3人。
皆が気を使ってくれ、ありがたい事です。

しかし、上級者にはわからんやろな~
3人の先生が後ろから見つめる状況で投げるプレッシャーたるや・・・

まるで実技試験を受けてる感覚でして、
ただでさえあかんのに、力が入り「あちゃ~すいません・・・」

まあそんな状況でも、まぐれキャストが何本か混じり、
なんとか釣らせてもらいます。



私がミスった後、しめさん、くろぼうさんが釣り、
最後に川虎さんが釣るみたいな、上手いもんです。



また、今回は私がいる事で、比較的楽な渓流を選んでくれたそうですし、

噂に聞いていた「滝の水をあびながら登る」や
「竿をくわえて登る」ような場面はありませんでした。

それでも、ちとキツイ登りでは、
わざわざ一旦戻って脇道に上がり、それからまた入り直す、
みたいな事をしてくれたのです。

やや急な傾斜の岩場なんかは、
川虎さんが私のロッドを持って先に上がってくれ、手を引いてくれたり。

どうやらウェーディングシューズやゲーターの履き方も間違ってるそうで、
「それじゃ~危ない」と靴ひもを結び直し、隠してくれたり。

まるでお父さんが子どもを連れて面倒みてるそのもの。
心の中で「川虎とうさん、ありがとう」と叫んでました。

こうして面目なく、心苦しくも、釣り自体は本当に面白かったです。

3人が交互に、「ゴッキーさん大丈夫ですか」と声をかけてくれ
「はい! なんとか大丈夫です」



しかし、ここまで約6時間。
明らかにへばってきている私の様子をくみ取ってくれたのでしょう。

いつもはもっと上流まで打ち上がるそうですが、
11時頃には切り上げ、早めの昼食にしてくれたのです。

皆でコンビニおにぎりをほおばり楽しく雑談。
「次の渓流は比較的楽なんで、安心してください」

そして立ち上がろうとしたその時、左太ももに激痛が
「あたたたっ」

そうなんです、今回の釣り記のタイトル「つる」
一緒に行った3人は今回のタイトルの意味は解ってたと思うんですが、
なんと左太ももがつってしまいました。

1歩も動けません・・・ここ十年、足などつった事がない私
しかもこんな箇所がつったのは初めてです。

「大丈夫です」とは言ってても、
日ごろの運動不足がたたり、どうやら大丈夫じゃなかった様です。 

ああ~情けない、自分が嫌になりました。

まあ、しばらくじっとしていると、なんとか痛みも治まりましたが。
そして午後からの、2本目の渓流に向かったのです。(つづく)


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